大学の入学祝いにふさわしい熨斗のマナーとは?

春になると、多くの若者が大学への入学という新たな門出を迎えます。親戚や知人のお子さんへの入学祝いを考えている方も多いのではないでしょうか。そんなとき、熨斗(のし)の正しい使い方を知っておくことで、より丁寧で気持ちの伝わる贈り物になります。今回は、大学の入学祝いに適した熨斗の選び方や書き方、渡し方のマナーについて詳しく解説します。
目次
大学の入学祝いに熨斗は必要?
入学祝いは、人生の節目となる大切な出来事を祝うものです。正式な贈り物として、熨斗をつけるのが一般的なマナーとされています。
特に、現金や商品券を贈る場合は、熨斗付きのご祝儀袋に包むのが基本です。品物を贈る場合も、熨斗をつけることで、より丁寧な印象を与えることができます。
ただし、親しい友人の子どもにカジュアルなプレゼントを贈る場合は、熨斗を省略し、シンプルなラッピングにすることも問題ありません。
入学祝いの熨斗の選び方と書き方
熨斗の種類
入学祝いには、紅白の蝶結び(花結び)の水引がついた熨斗を選びます。
蝶結びは、何度でも結び直せることから、「何度あっても嬉しいお祝いごと」に使われる水引です。入学祝いや出産祝い、長寿祝いなど、繰り返し訪れてもよいお祝い事に適しています。
・避けるべき水引
結び切りの水引は、婚礼や快気祝いなど、「一度きりが望ましいこと」に使われるため、入学祝いには適しません。
表書き(熨斗の上段)
熨斗の上段には、贈り物の目的を表す「表書き」を書きます。
【適した表書きの例】
・入学御祝(最も一般的)
・祝 御入学(より丁寧な表現)
・御入学祝
【注意点】
大学の入学祝いでは、「合格祝い」とするのは適切ではありません。
「合格祝い」は受験の結果を祝うものであり、「入学祝い」は新生活のスタートを祝うものです。
ただし、受験勉強を頑張ったことを特に称えたい場合は、「祝 ご入学・ご進学」と書くのもよいでしょう。
名入れ(熨斗の下段)
熨斗の下段には、贈り主の名前を記載します。
【名前の書き方の例】
・個人で贈る場合 → フルネームで書く(例:山田 太郎)
・夫婦や家族で贈る場合 → 苗字のみ、もしくは「〇〇家」と記載(例:山田家)
・会社やグループで贈る場合 → 会社名や団体名を記載(例:株式会社〇〇)

熨斗の付け方と渡し方のマナー
熨斗の付け方には、「外熨斗」と「内熨斗」の2種類があります。
種類 | 説明 |
---|---|
外のし | 品物の包装の上から熨斗をかける。直接手渡しする場合や、正式な贈り物に適している。 |
内のし | 品物の内側に熨斗をつけて包装する。宅配や郵送する場合に適している。 |
【入学祝いの場合】
・直接渡す場合 → 外熨斗が基本(相手に一目でお祝いと分かるため)
・郵送や宅配の場合 → 内熨斗が適している(配送時に熨斗が汚れるのを防ぐため)
大学の入学祝いにおすすめのメイクブラシセットはこちら
BP-set べっぴん桜筆セット
当店No.1の人気を誇るギフトセット。なんといっても桜をあしらった軸がとても愛らしく、春の贈り物にピッタリ!
mai 舞さくら メイクブラシセット
黒軸にしだれ桜を上品にあしらった京都の美しい風景を思わせる化粧筆。最上質の毛質を使ったこだわりの一品。
入学祝いを渡すタイミングは?
入学祝いを渡す時期は、合格発表後から入学式の1週間前までが理想的です。
【時期の目安】
・早すぎる場合 → 「合格祝い」と混同されやすい
・遅すぎる場合 → 入学準備に間に合わない可能性がある
直接会えない場合は、熨斗をつけた状態で郵送しても問題ありません。その際は、お祝いの手紙やメッセージカードを添えると、より気持ちが伝わります。

まとめ:熨斗を正しく使って、心のこもった入学祝いを
・入学祝いには「紅白の蝶結び」の熨斗を使う
・表書きは「入学御祝」「祝 御入学」が適切
・贈り主の名前をフルネームで書く
・直接渡す場合は「外熨斗」、郵送なら「内熨斗」が適している
・渡すタイミングは合格発表後から入学式の1週間前まで
大学入学は、新しい人生のスタートとなる大切な節目です。
正しい熨斗のマナーを守り、気持ちのこもったお祝いを贈りましょう。